津波避難地下シェルター研究室

串本町 no.2


 串本町 (和歌山県) に現地取材を行った。


初めであるが、総括を述べるとなんともしがたい状況であった。


 今回は、伊勢市から南伊勢町を支点として串本町までの海岸線を

高速道路を使用せず、敢えて国道42号線に沿って走行してきた。



 現地は、古来から存在する古い町並みを継承しており、海岸線から

10m〜100m程度の距離で家屋が点在している。




 最初に見学したのは、串本漁業協同組合の建物であった。






                                                               (写真の無断転用は禁止する。)



 以前から、ネット等で拝見していた施設である。



 屋上にも上がり、緊急設備も拝見した。






                                                            (写真の無断転用は、禁止する。)


 風力と太陽光発電を利用して、蓄電バッテリーを装備していた。

 バッテリーの電力により、海水を淡水化して飲料水の確保が可能な設備

 となっていた。しかし、トイレの設備は、用意されていなかった。






 二番目に見学したのは、串本町が設置した津波タワーである。


 津波タワーが建設されている敷地には、昭和21年に浸水した証が建てられていた。





                                  (写真の無断転用は、禁止する。)



 タワーの本体は、こちら。



 串本町串本1435番の現地に辿り着くには、なかなか大変であった。



 高齢の男性の住民さんが案内して頂いたのだが、現地の住民さんも

 迷ってしまい、直接たどり着くことが出来なかった。



 更に問題なのは、高さ5m程度の低いものなので、案内標識も一切なかった。


 やはり、トイレの設備と屋根は、全く用意されていないお粗末なものだった。




                                                            (写真の無断転用は、禁止する。)



最後に、信号待ちで止まった前方にNTTの社屋があり、避難ビルとなっていることも、レポートしておく。




                                                              (写真の無断転用は、禁止する。)



  全景は、こちら。





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 その他にも、町の南部には鉄筋コンクリートの県立高校や


宗教団体の建物が、津波避難ビルの指定を受けていた。