津波避難地下シェルター研究室

救難艇 (国土交通省) Rescue boat vol.1



最近、国土交通省が推奨する救難艇が販売されつつあるので、詳細を分析してみた。




 国土交通省の救難艇のガイドラインは、こちら。





 各救難艇を外見から見てすぐに疑問が発生するのは2点ある。



 1)バウ(船主)のみに大きめのフェンダー(衝撃吸収装置)がついているは、不思議


 2) 座席には、4点式のシートベルトが装備されているのは不思議。




 3) 20人程度の搭乗者定員だが、夜間自宅で津波が到来した時には、使用可能なのか





この3点について検討する。





はじめに、1) のフェンダーについて



 救難艇といっても、浮遊式のシェルターである。つまり、漂流するシェルターである。( floating with fluffy)





 当研究室のページに於いても記載したが、津波の速度は、時速35〜40km/h と言われており、この速度で建物や護岸堤防などのあらゆる構造物に衝突する



( 造船業界の方は、半潜水艦などを製造された方がいいのでわ? )








                                                                     (Unauthorized use of drawing is prohibited)






 たとえ救命艇にエンジン付きのプロペラがついていたとしても、自由な航行は、不可能である。




 ましてや、海上でブレーキなどは存在しない。唯一衝撃から回避可能な方法は、舵操作である。





 しかし、自力でエンジン航行できないのに舵による方向操作は不可能である。

If you can not sail by yourself ,  youcan not steer the rudder !





 自動車において、走行していないとハンドルをいくら回しても、

車の走行する方向は、変化しないことと同じである。

If the car does not run , turning thesteeringwheeldoesnot chang direction .




      This is just Science !

        これが、正に科学だ !





 津波到来時に、自己都合により船主から衝突すると限らない。

全方向にランダムに衝突すると考えるのが正当である。







                                                                     (Unauthorized use of drawing is prohibited)





 以上なことから、救命艇は木の葉のごとくあらゆる方向に衝突することが明白である。




国土交通省が考えるように必ず船主から衝突するという保証は、一切存在しない。



操舵が効かないことくらい考えに浮かばないのかが疑問??






側面から衝突という前提に立ち、側面落下試験も必要である。







                                                                    (Unauthorized use of drawing is prohibited)







 よって、バウ (船主) のみに異様な大きいフェンダー(衝撃吸収装置)を装備することは、十分な安全性の確保にはならない。






 つづいて、2) の4点式シートベルトについて



 当研究室は、HPにおいて浮遊式シェルター危険性を主張している。




 自動車の場合とことなり、時速約40km/hで、何度もコンクリートの構造物に激突していく。





 百歩譲って、救難艇が破損しないとしても衝突の衝撃は、搭乗者がすべて
受ける。






                                                                             (Unauthorized use of drawing is prohibited)





 確かに4点式のシートベルトは、自動車レースでも頻繁に使用されている。



 3点式のものと比べて、シートと搭乗者の体を十分に密着することが
可能である。




 この点は、否定することはできない。




 しかし、人間の体は、胴体首でつながっている。





 4点式シートベルトにより、胴体は確実に固定されるが、頭は衝撃の度に、上の図のように伸びてしまう。





 そこで、自動車レースの世界では、頭にかぶったヘルメットとショルダーサポートを固定するハンスという器具が使用されている。




 救難艇と称されるものに、ハンス等の装備は確認できない。




   もし、無いのであれば、むち打ちどころではない。






 頸椎圧迫骨折または、即死ということも発生する。
    
こういった重篤な損傷を受けることに、考えに及ばないことが疑問である。







すでに6点式のシートベルトが開発販売されている。ヘルメットと含めて使用することが最低条件である。(2016.11.25付けで書込みする。)



 このような安全対策を考慮せず、国土交通省が幼稚なガイドラインを発表していることは、茶番である。





3)  夜間で自宅で津波が到来した場合
 
 搭乗定員が20〜25人と言われているが、夜間何人でハッチを閉じるということが問題にならないか?



 朝8時から夕方18時の間の就労時間帯であるならば、職場、保育園、などの市民が集まっている箇所に設置するいみがある。



 しかし、帰宅後の時間帯で使用が可能な事例が思い浮かばない。





物理的解説は、vol.2のこちらから