津波避難地下シェルター研究室

地上シェルター no.2 (Grand shelter)


  以前に当サイトで地上シェルターについてコメントしたが、さらに検討をした結果をここで掲示する。


 前回は、瓦礫の衝突によるシェルター本体の破損を警告したり、

震災瓦礫の積載によるシェルター本体の破損について言及した。



 今回は、コンクリートの現場打設ではなく、2次製品使用について検討した。


 工場内で鉄筋コンクリートととして整形が終わっており、現場に搬入および

 組立作業をすることで、簡単に工事が終了する。

 
 一般土木工事で頻繁に使用されるものである。


 しかし、津波シェルターとしてしかも、地上で使用することに大きな危険性があることが明白である。


 一般にボックスカルバートとよばれるものを使用することになる。



 このカルバートが耐水圧があるかという疑問もあるが、それよりも

接合部分の危険性が非常に大きい。



 鉄筋コンクリートは、コンクリートの圧縮強度性能と鉄筋の引っ張り強度の性能のいいとこを合わせもった素材である。




 しかし、いくつかある鉄筋コンクリートの弱点の1つとして、複雑な形状
構成するのは困難であるという点である。




 超特殊なコンクリートを除けば、すぐに欠けるたりヒビが入ったりする。




 よって、シンプルな形状となってしまう。だか、接合部を単純な形状で構成して水密性能を確保することは、不可能に近い。




                                                                                            (Unauthorized use of drawing is prohibited)





 接合部において水密性を担保するものは、カルバート間に挿入されるゴム製の水密パッキンとなる。 (一部ゴム製でないものは除く )








                                                                 (Unauthorized use of drawing is prohibited)




水密パッキンA,B,Cの装着は、単体であったり複数で使用されたりする場合がある。各メーカーにより異なる。



 このパッキンの水密試験は、行われているのか?




 また更に、震災瓦礫との衝突により、シェルター本体および接合部分が破損する可能性が大きい。




 連結ボルトの締め付ける強度だけで、瓦礫からの衝撃に対応できるだけのものである。





 これが原因となり、水密機能が失われるのは非常に高い確率である。


 地下埋設の場合における水密性は、別の機会に検討する。