津波避難地下シェルター研究室

生命維持装置について


 シェルター内で生命を維持する為に検討しておかなければならない点は、3つある。



1)酸素の供給

 基本的には、高圧の酸素ボンベを内部に配置しておき、酸素高度を計測しながらボンベのバルブの開閉を行う。


 シェルター専用の自動バルブ開閉装置が開発されていないので、現段階においては、手動でバルブの開閉を行う。


 高圧酸素についても、工業用酸素と医療用酸素があるが、出来れば医療用酸素を使用したい。ただし、医療用酸素の販売業者が容易に販売しないのが現状である。


 厚生労働省医師の処方箋が必要となるように規制を設定している。


 また、固形物に水を混合して酸素を発生させる商品も販売されている。有害な副産物が、発生しないことが条件である。


更に、スポーツ用に酸素吸入スプレー缶等も販売されているが、単位当たりのコストが高いので検討の必要がある



2)二酸化炭素の吸着

 人間が呼吸するたびに排泄される気体である。

二酸化炭素濃度が上昇すると炭酸ガス中毒を起こし、死亡に至る。


 そのために、吸着剤によって炭酸ガスの吸着を行う。医療用で外科施術時に全身麻酔使用時に使用されているものが有益で安全性が高い。


 ただし、電動式、手動式を問わず専用の循環装置が開発されていないので、一般企業の利益最優先の状況では時間経過が確定できるので、

政府等の先導指揮によらなければ、短期の時間ないに完成出来ないと推定される。



3)硫化水素及びアンモニアの吸着


 人間の呼気や汗やオナラなどから発生する。特に硫化水素は、口腔内の嫌気性細菌により生成され、有毒性が高いのでシェルター内では必ず吸着する必要がある。


 アンモニアについても、肝臓腎臓などで生成されて、尿の排泄によって体外に排出されるので当然に杞憂着する必要がある。



4)湿気の除去


 夏場には、シェルター内部の湿度を低下させる必要がある。シェルター内部に於いては、
低湿度の方が過ごしやすいからである。


 一般のドラックストア―やホームセンター等で販売されている、家庭用の除湿器で可能である。