津波避難地下シェルター研究室

After all ,that was right !


津波タワーの危険性 ( risk of tsunami tower )

 ここで、津波避難タワー命山潜在的危険性につい
解析をしてみた






  まず、初めに言及しておきたいことは、この設備は、
尿を垂れ流し
のお粗末な施設であるということである。








(アンケートの実施結果はこちらから  We conducted
a questionnaire.)








 それは、これまで複数の都道府県に現地確認に赴き、地上から頂上に至
るまで十分な確認を行ってきたからである。その結果は、このホームページ
上に於いて
写真を添付して公開している。





このような調査は、今後も時間と機会が有る度に継続して調査する。






  構造体は、主に重量鉄骨を溶融亜鉛メッキ処理した鋼材によって組み
立てられている。







 これは、地下構造物に比べれば材料,建設コストについて安価なもの
と断言できる。






 しかし、第1の問題点である。津波タワーまでの避難距離が長いという
ことである。






 各自治体の発表では、徒歩5〜15分の避難時間を設定している。






 これはあくまでも、健常者にたいしての避難時間の設定である。





                                                                                                                           (Unauthorized use of drawing is prohibited






 高齢者、身体障害者視覚障害者などが単独で避難する事例を想定
すると、ほとんど救命設備とは言えない。






                                                                                                                          (Unauthorized use of drawing is prohibited





 第2の問題点は、仮に津波タワーのところまで到着できても、頂上まで
の階段が整備不良の場合が多い。





 高さ9mの頂上は、一般建築の4階の床の高さと同じである。






 この高さまで短時間で徒歩で登頂することは、かなりの困難と言える。






 また、津波到達水位が20mの地域であるならば、ビルの7階の床以上
に徒歩で階段を登らなければならない。






 こうなると、登頂するだけで5〜10分は必要と考えた方がよい。







 屋上の高さが20mとなると、基礎工事や柱や梁の構造材料もかなり高
額に変更となり、工事費が高額化することも否定できない。





 さらに、深夜で就寝している場合を想定すれば、起床及び衣服の着用
に要する時間も最短で5分程度は必要となる。





 やはり、合計時間は15〜30分は必要とされる。






 東日本大震災は、太陽が輝く午後3時頃であったので初期の避難行
動が可能であった。








 しかし、北海道の奥尻島の場合は深夜であったために、全く何も出来
ないままに被災された方たちが殆どであった。







 さらにその上、一部の学者も津波タワーの危険性を提唱している。






 (a)避難経路の問題である。高台と反対方向の海に向かって避難行動
をとらなければならないということ。






 (b)また、さらに住宅が密集している町では、木造家屋の倒壊により避







 難経路が塞がれてしまい、津波タワーので辿り着けないという危険性
がある。








                                                                                                                         (Unauthorized use of drawing is prohibited)





 以上の観点から、津波タワー及び命山を全否定するのではないが、2
つの要件を整う必要がある。






 1)  津波タワーから半径150m以内であること。


つまり、徒歩5分以内の場所に建設されること。






 2) 津波タワーは、高さ9m程度までであること。


つまり、高齢者が階段ではなく、スロープでの短時間で登頂で きる高さ
であること。






 以上が津波タワー及び命山が持つメリットと考えますが、依然として
下シェルターの方が利点を多く持っていると言う点においては、変化は
ありません。






さらに、螺旋階段及び廻り階段危険性についても言及する







 やはり、デザイン性には優れているものの、緊急時には大きな危険性
が発生する。






 階段の上段で、だれかが転倒した場合を仮定すると、ドミノ倒しのごど
く下方に倒れてくる。







 2001年に発生した明石市花火大会の事故を参考にするとより明白と
なる。





 それで、代替案として折返し階段又は直通階段に踊り場を装備して対応
させる






 いずれにしても、現存するほとんどの津波タワー糞尿を垂れ流しのお粗
末な施設である。